2014年1月12日日曜日

2014


2014年になった。

なるとは知っていたけど、
時間が経つたびに、
描いていたコーンを通り過ぎるたびに、
少しの安心と、
確かな疲労感とが襲ってきて、
達成感とか爽快感はそんなときにはまったくやってこない。


去年夏、
アスファルトに足を焼かれながら撮った「ノスタルジア」以降、
確実に色んな事が変わっている。


気が付けば、結成から3年経って、
全体MTで、「映像と演劇を両方やります」と宣言してから1年半経って、

今はインディーズドラマ第二弾を撮りつつ、番外公演をやりつつ。

日々入ってくる、新しい知識と闘っている。


今もっぱら頭の隅っこで考えていることは、
「生きがい」というもので、

今ある「生きがい」はこれは実にもろいものだなあ、と一人で思っています。


もし仮に、自分にとってこの世が「インプット」「アウトプット」「それ以外」

で出来ているとするならば、「それ以外」の部分がけっこう厄介で、
もっと言うと僕にとっての「それ以外」が何なのかわからない。

だから、「インプット」と「アウトプット」だけの毎日を過ごしているけれど、
たまに思い出す記憶や、
疲れた時に持つ願望や、
意味もなく悪い夢を見て醒めた日の朝は、

放っておいた「それ以外」の部分が
急に聴いたこともない鳴き声をあげて鳴いているような、なんかそんな感覚だ。

その鳴き声は、「生きがい」の本当の意味を考えろと叫んでいるような、そんな鳴き声にも聴こえる。

すなわち、どこかで表現せずに、どこかで吸収せずにあいまいなまま残している色んな景色が、感情が、感触が、
あるいは「歩んだかもしれない自分の人生」の、まあパラレルワールドのような自分が、どこかにいる。


……どうしたら良いのだろうか。

それもひっくるめて、表現にする力が、精神力、筆力、体力が
求められているような気がしている。


そしてそれこそが表現であり、
表現と結婚するということであり、
きっと、自分が理想とする、凛とした姿だ。


と、蒼い文章を書くのは、年頭の独特の何かであって、今からまさに、色んなことが始まろうとしている、
もどかしさ
じれったさ

である。

しかしそのもどかしさを、昔ほどうまく楽しめずにはいるので、今はただ、
自分たちが思う面白さをその分、考え詰めるのだ。

そうやって2014年、
少しでも質を、量をお届け出来たら嬉しい。

平均年齢23歳の集団の、今年の戦いを、どうかよろしくお願いします。


2014年始まりに

月面クロワッサン 代表
作道雄




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