おんなさんにん(森麻子)

今日が最後の稽古でありました。
おんな三人芝居についても、ここでもTwitterでも仄めかしてまいりました。

役者をやっていて、その役を好ましく感じることはあまりありません。
きっとやたらにデキる女か、やたらに自分勝手だとか、やたらに自身の意見が無いだとか、そんなのが多かったからだと思います。

同じ性別の役をあらゆる方向から解釈したり演じ方の幅が広がってくるとぶつかるのが「なんやねんこいつ」。


今回の役も当然やってきました。なんやねんこいつタイム。
なんだか怒りなどではなく、不器用なところや、台詞としてでてこないが演じるに当たって持っている燻っているものが何かに似ていると思ったのです。

恥ずかしいことに手前の昔々のそれになんだかちとばかし似てたのです。
「なんやねんこいつ」の答えは「あんたやがな」だったのです。


あまり経験が似通っていなかったため苦労していた役だったのですが、いつの間にか 過去の私の不器用だったところを役に与えていたのでした。

なんともはや、恥ずかしいこと恥ずかしいこと。
勿論全部ではありません、私の役ではありませんし、私を映し出そうとしたつもりはなかったわけですから。

ただ改めて役を演じるって不思議なことだわあと思いました。


番外公演 第三弾、とうとう明後日3月1日から人間座スタジオにて、2本連続上演の1日3ステージというみっちりハードなスケジュールでお送りします。


「森麻子、か……覚えておくぜ」と、ハードボイルドに帽子を被り直しながら去り際に声をかけてもらえるよう、最後まで血反吐吐いて全力で戦います。

ソイヤー！ソイヤー！ソイヤー！